“梟雄”の読み方と例文
読み方割合
きょうゆう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ましてや彼はこの時代における、梟雄きょうゆうであって権臣であって、大目附であろうと若年寄であろうと、はばかったほどの勢力家であった。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
例えば原敬のごときに対しては奸獰かんねい邪智の梟雄きょうゆうとして心から憎悪を抱いていた。原敬の眼中にはただ自党の利益のみがあって国家がない。
蝸牛の角 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
とき耶、燕王の胸中颶母ばいぼまさに動いて、黒雲こくうん飛ばんと欲し、張玉ちょうぎょく朱能しゅのうの猛将梟雄きょうゆう、眼底紫電ひらめいて、雷火発せんとす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)