“狂風”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
きやうふう	25.0%
きょうふう	25.0%
けうふう	25.0%
キョウフウ	25.0%

きやうふう

澄（す）ますに吹（ふ）き渡（わた）る風（かぜ）定（さだ）かに聞（きこ）えぬ扨（さて）追手（おつて）にもあらざりけりお高（たか）支度（したく）は調（とゝの）ひしか取亂（とりみだ）さんは亡（な）き後（のち）までの恥（はぢ）なるべし心靜（こゝろしづ）かにと誡（いまし）める身（み）も詞（ことば）ふるひぬ慘（いた）ましゝ可惜（あたら）青年（せいねん）の身（み）花（はな）といはゞ莟（つぼみ）の枝（えだ）に今（いま）や吹（ふ）き起（おこ）らん夜半（よは）の狂風（きやうふう）

別れ霜 (旧字旧仮名) ／ 樋口一葉(著)

きょうふう

その中で、狂風（きょうふう）という男は、蔵屋敷へ勤める遊蕩家（ゆうとうか）で、これからまだ明るい街へ行って、たっぷりと夜を更（ふ）かすつもりでいる。

鳴門秘帖：04 船路の巻 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

けうふう

それを見込（みこ）みて石之助（いしのすけ）、今宵（こよひ）を期限（きげん）の借金（しやくきん）が御座（ござ）る、人（ひと）の受（う）けに立（た）ちて判（はん）を爲（し）たるもあれば、花見（はなみ）のむしろに狂風（けうふう）一陣（ぢん）、破落戸仲間（ごろつきなかま）に遣（や）る物（もの）を遣（や）らねば此納（このおさ）まりむづかしく

大つごもり (旧字旧仮名) ／ 樋口一葉(著)

キョウフウ

お師匠（ししょう）さまがつらつら亀卜（きぼく）の卦面（かめん）を案じまするに、すなわち、——富岳（フガク）ニ鳳雛（ホウスウ）生（ウ）マレ、五湖（コ）ニ狂風（キョウフウ）生（ショウ）ジ、喬木（キョウボク）十悪（アク）ノ罪（ツミ）ヲ抱（イダ）イテ雷（ライ）ニ裂（サ）カル——とござりましたそうです

神州天馬侠 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

“狂風”の意味

《名詞》
狂 風（きょうふう）

荒れ狂ったように激しく吹く風。
(出典:Wiktionary)

狂	常用漢字 中学 部首:⽝ 7画
風	常用漢字 小２ 部首:⾵ 9画