“きょうふう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キョウフウ
語句割合
驚風44.4%
矯風22.2%
京風11.1%
強風11.1%
狂風11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軽い驚風きょうふうということで、その後はつつがなく御成育になり、元服と同時に、相違なく家督相続さしゆるされるむね、お達しがあり、家中一同恐悦に存じておりました。
顎十郎捕物帳:10 野伏大名 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
両人ふたりの話している所を聞けば、何か、談話はなしの筋の外に、男女交際、婦人矯風きょうふうの議論よりは、はるかまさりて面白い所が有ッて、それを眼顔めかおで話合ッてたのしんでいるらしいが、お勢にはさっぱり解らん。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ふしんに思ったが、倉皇そうこう客間きゃくまへとおした。そこで、ってみた一学という人は、なるほど、温雅おんが京風きょうふうなよそおいをした、りっぱな人物であった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おどろくまもあらず、ごうーッと一じん強風きょうふうにのって、ひくく、黒雲のように、旋舞せんぶしてりた大鷲おおわしがあった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その中で、狂風きょうふうという男は、蔵屋敷へ勤める遊蕩家ゆうとうかで、これからまだ明るい街へ行って、たっぷりと夜をかすつもりでいる。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)