“取亂”のいろいろな読み方と例文
新字:取乱
読み方割合
とりみだ87.5%
とりち12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さてはや、念佛ねんぶつ題目だいもく大聲おほごゑ鯨波ときこゑげてうなつてたが、やがてそれくやうによわつてしまふ。取亂とりみださぬもの一人ひとりもない。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
と突きつけたのは、良い男の手代駒三郎と、これも良い女の妾のお房の、取亂とりみだした姿でした。
汚い襖や壁や、取亂とりちらした棚の上やが皆見馴れぬもの許りで、其上絶えず喧嘩でもして居るのかと思はれるやうな表の人聲や其他雜多の物音が耳について眠らうとしても眠れなかつた。