“とりみだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
取乱58.8%
取亂41.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第(だい)一、病中(びやうちう)は、其(そ)の取乱(とりみだ)した姿(すがた)を見(み)せるのを可厭(いや)がつて、見舞(みまひ)に行(ゆ)くのを断(ことは)られた自分(じぶん)ではないか。——此(これ)は悪(わる)い。こんな処(ところ)を。あゝ、済(す)まない。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
十二月に御嶽(おんたけ)の雪は消ゆる事もあれ此念(このおもい)は消(きえ)じ、アヽ否(いや)なのは岩沼令嬢、恋しいは花漬売と果(はて)は取乱(とりみだ)して男の述懐(じゅっかい)。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
春枝夫人(はるえふじん)は私(わたくし)の後方(うしろ)に、愛兒(あいじ)をしかと抱(いだ)きたる儘(まゝ)、默然(もくねん)として言(ことば)もない、けれど流石(さすが)に豪壯(がうさう)なる濱島武文(はまじまたけぶみ)の妻(つま)、帝國軍人松島海軍大佐(ていこくぐんじんまつしまかいぐんたいさ)の妹君(いもとぎみ)程(ほど)あつて、些(ちつと)も取亂(とりみだ)したる姿(すがた)のなきは
伯父(おぢ)さま暇(いとま)を取(と)つて下(くだ)され、私(わたし)は最早(もはや)奉公(ほうかう)はよしまするとて取亂(とりみだ)して泣(な)きぬ。
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)