“取乱”の読み方と例文
旧字:取亂
読み方割合
とりみだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山の者のいうところをききますと、阿闍利さまは夜となく昼となく童子の死体のそばを離れず、取乱とりみだして嘆いておられました。
あじゃり (新字新仮名) / 室生犀星(著)
弟子はぐ出て来て「夫人が取乱とりみだした風をして居て失礼ですけれど一寸ちよつとぜん挨拶をすると申されますから待ち下さい」
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
だい一、病中びやうちうは、取乱とりみだした姿すがたせるのを可厭いやがつて、見舞みまひくのをことはられた自分じぶんではないか。——これわるい。こんなところを。あゝ、まない。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)