“とりち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
取散66.7%
取亂33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
樂人共がくじんどもひかへてゐる。給仕人共きふじにんども布巾ふきんたづさへてきたり、取散とりちらしたる盃盤はいばんをかたづくる。
余程な苦しみをして死んだものゝ如く、其の脇へ髑髏どくろがあって、手とも覚しき骨が萩原の首玉くびったまにかじり付いており、あとは足の骨などがばら/\になって、床のうち取散とりちらしてあるから
乾枯ひからびた薔薇ばらなどを口實いひわけほどに取散とりちらして貧羸みすぼらしうかざった店附みせつき
汚い襖や壁や、取亂とりちらした棚の上やが皆見馴れぬもの許りで、其上絶えず喧嘩でもして居るのかと思はれるやうな表の人聲や其他雜多の物音が耳について眠らうとしても眠れなかつた。