“取散”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とりちら50.0%
とりち25.0%
とりちらか12.5%
とりちらせ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それほどの珍客があると云うに平常いつもの如く書生ばかりで手伝の人も来ていず、座敷も取散とりちらした儘で掃除する様子もありません。
樂人共がくじんどもひかへてゐる。給仕人共きふじにんども布巾ふきんたづさへてきたり、取散とりちらしたる盃盤はいばんをかたづくる。
お雪も夫の手伝いでいそがしかった。お種のことや、幸作夫婦のことや、未だ郷里くにに留まっている豊世のことなぞが、取散とりちらかした中で夫婦のうわさに上った。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
致して居しがまづ重疊ちようでふ左樣さやう御座らば立歸りよろこばせし上又あらためて出まする事に仕つれば何分なにぶん宜敷よろしくお頼申すとよろこびをのべわかれを告取散とりちらせし辨當など始末しまつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)