“乾枯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひから52.9%
ひか35.3%
かんこ11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてその附近一帯に、もう乾枯ひからびて固くなりかかった赤黒い液体の飛沫しぶきが、点々と目につきだした。女中が黄色い声をはりあげた。
三狂人 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
これは昨年度には病気で死んだ人が何千万人あって其の内訳うちわけはどうだとか言う紙面の上の統計の様に乾枯ひからびたものではなく
階段 (新字新仮名) / 海野十三(著)
過去の勢力は之を軽んずべからず、然れどもいたづらに過去の勢力に頑迷して、乾枯かんこせる歴史の槁木かれきに夢酔するは豈に国民として、有為の好徴とすべけんや。
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)