乾枯かんこ)” の例文
過去の勢力は之を軽んずべからず、然れどもいたづらに過去の勢力に頑迷して、乾枯かんこせる歴史の槁木かれきに夢酔するは豈に国民として、有為の好徴とすべけんや。
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
樹が多ければ、山が潤ふ、水が清くなる、空氣が好くなる、景色が乾枯かんこ怪詭くわいきといふイヤな味を出さなくなる、人をして親しみと懷かしみとを覺えさせる。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)