“乾酪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
チーズ51.9%
かんらく14.8%
チイズ14.8%
ほしちち3.7%
ちいず3.7%
はむ3.7%
ヂーズ3.7%
バタ3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
色黄褐で香気はねぎ乾酪チーズまじえたごとし。だから屁にもちょっと似て居る。秋末、柳や白楊や樫の林下の地中また時として耕地にも産す。
その側には食い掛けた腸詰や乾酪かんらくを載せた皿が、不精にも勝手へ下げずに、国から来た Figaroフィガロ反古ほごかぶせて置いてある。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
カスタアドや乾酪チイズのお菓子や佛蘭西の饅頭菓子を製造つくつたり、獵禽とりの翼や足を縛つたり、デザァトのあしらひのつくり方なんかを教はつてゐた。
下等の者はかゆと言っても乾酪ほしちちや肉を入れることは困難であるからして脂肪を入れるです。大根などもなかなか得られない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
乾酪ちいずなかで、いくらむしうごいても、乾酪ちいずもとの位置にあるあひだは、気が付かないと同じ事で、代助も此微震びしんには殆んど自覚を有してゐなかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
鷄肉の 腸詰の 砂糖煮の 乾酪はむのご馳走をくれないのか
青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
柔かな物悲しい赤と乾酪ヂーズ色の丘陵のうねりがしづかな日光の反射に浮き出してゐる隣に、二つの円い緑の丘陵が大和絵さながらの色調で竝んで、その一つの小高みに閑雅な古典的の堂宇が隠顕する。
白帝城 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
新聞雑誌の売店キオスク、煙草屋、靴紐と靴クリーム、乾酪バタ屋、三文玩具や、糖菓コンフェクト蜜柑屋マンダリーン
モスクワ印象記 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)