“乾物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひもの70.5%
かんぶつ22.7%
ほしもの6.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
焼酎せうちうを注文して、一気に飲み干すと、二杯目をまた注文した。客は誰もゐなかつた。乾物ひものを焼く匂ひが裏の方から流れて来た。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
「冬ごもりの間は、乾物かんぶつばかり召しあがっておいでだから、こんな青々した木の芽やをさし上げたら、きっとおよろこびになるだろう」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
空は凝って青く澄み、大陸のような雲が少し雨気で色を濁しながらゆるゆる移って行く。隣の乾物ほしものの陰に桐の花が咲いている。
老妓抄 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)