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乾物
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かんぶつ
ふりがな文庫
“
乾物
(
かんぶつ
)” の例文
「冬ごもりの間は、
乾物
(
かんぶつ
)
ばかり召しあがっておいでだから、こんな青々した木の芽や
菜
(
な
)
をさし上げたら、きっとおよろこびになるだろう」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
習
(
なら
)
はせんと思へども然るべき
師匠
(
ししやう
)
なきにより江戸
兩國
(
りやうごく
)
横山町
(
よこやまちやう
)
三丁目
角
(
かど
)
にて
折廻
(
をりまは
)
し間口奧行拾三間づつ
穀物
(
こくもつ
)
乾物
(
かんぶつ
)
類
(
るゐ
)
を
商
(
あきな
)
ひ則ち古河の吉右衞門が出店なるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
窓の外は四間ばかりの空地を
隔
(
へだ
)
てゝ、
乾物
(
かんぶつ
)
を積んで置く納屋の二階に面して居りますが、左右の木戸が狹いのと、空地一杯に商賣用のガラクタで、三間梯子などを持ち込めないのは
銭形平次捕物控:047 どんど焼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そこに今朝魚屋が
章魚
(
たこ
)
を持って来ましたから買っておきました。
乾物
(
かんぶつ
)
では
干瓢
(
かんぴょう
)
に
椎茸
(
しいたけ
)
もあります。お豆腐は直ぐ近所で買えますし、そんなものの
中
(
うち
)
で何か
一
(
ひ
)
とつお料理を教えて下さいませんか。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
半襟
(
はんえり
)
を十枚ばかり入れたのが
一函
(
ひとはこ
)
、
昆布
(
こんぶ
)
や
乾物
(
かんぶつ
)
類が一函、
小間物
(
こまもの
)
が一函、さまざまの
乾菓子
(
ひがし
)
を取りまぜて一函といった工合に積み重ねた高い
一聯
(
いちれん
)
の重ね箱に、なお、
下駄
(
げた
)
や昆布や乾物等をも加えて
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
▼ もっと見る
外国人が
褒
(
ほ
)
めなかったなら、あるいは褒めても高い価を払わなかったなら、古い錦絵は
既
(
とっ
)
くの昔し
張抜物
(
はりぬきもの
)
や、屏風や襖の
下張
(
したはり
)
乃至
(
ないし
)
は
乾物
(
かんぶつ
)
の袋にでもなって、今頃は一枚残らず
失
(
な
)
くなってしまったろう。
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
通りを二丁目ほど来て、それを電車の方角へ曲って
真直
(
まっすぐ
)
に来ると、
乾物
(
かんぶつ
)
屋と
麺麭
(
パン
)
屋の間に、古道具を売っているかなり大きな店があった。御米はかつてそこで足の畳み込める食卓を買った記憶がある。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼らの手にかかって、貴き聖餐はミイラか
乾物
(
かんぶつ
)
となってしまった。
イエス伝:マルコ伝による
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
信長は予告なしに
饗応奉行
(
きょうおうぶぎょう
)
の台所屋敷へ
臨検
(
りんけん
)
した。このところ安土は
照入梅
(
てりにゅうばい
)
のような蒸暑さであったせいか、
乾物
(
かんぶつ
)
や生魚の
臭
(
にお
)
いがぷんぷんと鼻へ襲った。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
仙太とガラツ八は二人に案内さして、
乾物
(
かんぶつ
)
臭い納屋の二階に登りましたが、勘次郎の殺された部屋とは四間餘り
隔
(
へだ
)
てゝ、此處からは鐵砲でなければ、人一人を殺せる道理はありません。
銭形平次捕物控:047 どんど焼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そこまで出ると、かなり賑やかで、角に大きな
乾物
(
かんぶつ
)
問屋があった。
忘れ残りの記:――四半自叙伝――
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“乾物”の意味
《名詞》
乾物(かんぶつ, 熟字訓:ひもの)
乾燥させた食物の総称。
(出典:Wiktionary)
“乾物”の解説
乾物(かんぶつ)とは、保存性や食味の向上を目的として水分を抜き乾燥させた食品の総称。
(出典:Wikipedia)
乾
常用漢字
中学
部首:⼄
11画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“乾物”で始まる語句
乾物屋