“かんぶつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
奸物42.9%
乾物35.7%
灌仏14.3%
姦物3.6%
観仏3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それで少しは心が慰さもうかと思ったのだ。世間では伊勢殿が悪いという。成程なるほどあの男は奸物かんぶつだ、淫乱だ、私心もある、猿智慧さるぢえもある。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
ならはせんと思へども然るべき師匠ししやうなきにより江戸兩國りやうごく横山町よこやまちやう三丁目かどにて折廻をりまはし間口奧行拾三間づつ穀物こくもつ乾物かんぶつるゐあきなひ則ち古河の吉右衞門が出店なるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
灌仏かんぶつの日に生れけり唯の人 巴常
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
「頼みというは余の儀ではない……お館に仇なす姦物かんぶつを、そちの手によって取り押えお館を安泰に置くことじゃ」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「いやいや称名よりは観仏かんぶつが勝れている」といわれた。法然は押し返して
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)