“ほしもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
干物73.9%
乾物13.0%
干衣8.7%
洗濯物4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それより、干物ほしものがどうなつてるかみといで。みんな風で飛んぢまつてるから……。(女中、そつととま子の耳元で何か囁かうとする)
医術の進歩 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
牛の耳の乾物ほしもの——私は西班牙スペインまで来て、今日はじめて「牛耳ぎゅうじを取る」という意味が解った。
階下した老婆としよりが、渋茶を汲んできて、金米糖こんぺいとうをすすめて、障子をしめ、のろい跫音あしおと梯子段はしごだんに消して、それから裏の方で、干衣ほしものをしまいながら息子を呼んでいる声が聞こえてからも、まだ
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぎゆくほどに、村の漁師町が望まれてきた。旗亭のみやの旗も見える。橋畔の家々の洗濯物ほしものも見える。みよしはずんずん岸へ寄せていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)