“奸物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんぶつ92.3%
わるもの7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私が渡辺七兵衛らと共に、綱宗さま側近の奸物かんぶつを斬って御詮議せんぎにかけられましたとき、御屋形さまお一人が私どもを庇護ひごされました。
それで少しは心が慰さもうかと思ったのだ。世間では伊勢殿が悪いという。成程なるほどあの男は奸物かんぶつだ、淫乱だ、私心もある、猿智慧さるぢえもある。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
わなに富める者乃ち答へて曰ひけるは、ともの悲しみを増さしむれば、我は至極の奸物わるものなるべし 一〇九—一一一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)