“麺麭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
パン83.3%
ぱん13.9%
めんぱう0.9%
クロアソン0.9%
ブロート0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分はぐずついてすこぶる曖昧あいまい挨拶あいさつをした。その時み込んだ麺麭パン一片いっぺんが、いかにも水気がないように、ぱさぱさと感ぜられた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
麺麭ぱんに関係した経験は、切実かも知れないが、要するに劣等だよ。麺麭ぱんを離れ水を離れた贅沢な経験をしなくつちや人間の甲斐はない。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
神明素より麺麭めんぱうせず、葡萄の酒飮まず。
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
白布の中で珈琲カフエ麺麭クロアソンを食つた。日が窓から室の中にさし込んでゐる。窓掛けの薄紗を通して遠くに PANTHÉON の円屋根が緑青色に見える。
珈琲店より (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)
食卓ターブルの上には銀の肉刺ハーカレーブルが美しく置かれ、花を盛った瓶をところどころに配置し、麺麭ブロートを入れたかご牛酪容ホートルいれなどが据えられてある。