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麺麭
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ぱん
ふりがな文庫
“
麺麭
(
ぱん
)” の例文
麺麭
(
ぱん
)
に関係した経験は、切実かも知れないが、要するに劣等だよ。
麺麭
(
ぱん
)
を離れ水を離れた贅沢な経験をしなくつちや人間の甲斐はない。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
切
(
せめ
)
ては此の室の中で窓の隙から日の光の差す辺へでも坐らせて置き度いと思い、手を取って引くと、オヤ其の手に
麺麭
(
ぱん
)
の
屑
(
かけら
)
を持って居る。
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
而もこの一片の貴さは、
極
(
ごく
)
の貧しい者をも富ますに足るのである。われらの
麺麭
(
ぱん
)
は白くとも黒くとも、心を安じて、これを咬み食はしめよ。
落葉
(旧字旧仮名)
/
レミ・ドゥ・グルモン
(著)
水煙
(
みづけむり
)
を
立
(
た
)
てました——
※
(
ねえ
)
さんは三
月兎
(
ぐわつうさぎ
)
と
其
(
そ
)
の
友達
(
ともだち
)
とが
何時
(
いつ
)
になつても
盡
(
つ
)
きない
麺麭
(
ぱん
)
を
分配
(
ぶんぱい
)
した
時
(
とき
)
に、
茶碗
(
ちやわん
)
の
鳴
(
な
)
るのを
聞
(
き
)
き
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
波波
(
なみ/\
)
と
注
(
つ
)
いだ
杯
(
さかづき
)
を前にし、
其
(
それ
)
等の音楽を聞き
乍
(
なが
)
ら皆
呑気
(
のんき
)
に夜を徹する。一種の特色ある菓子
麺麭
(
ぱん
)
や軽い幾
品
(
ひん
)
かの夜食を取る事も出来るのである。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
その重なるは
麺麭
(
ぱん
)
に作る麦粉、生麦を始め
一切
(
いっさい
)
の食物及び植物学上に知られているすべての草木の種などであった。
暗黒星
(新字新仮名)
/
シモン・ニューコム
(著)
おくみは婆やが切つて来た
麺麭
(
ぱん
)
を、長火鉢へ餅網をかけて焼いて、バタをつけて、座敷のテイブルの上に運んだ。
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
ひとりの貧しい
身装
(
みなり
)
をした娘が、汽車の窓のところに来て、
麺麭
(
ぱん
)
と
燻肉
(
くんにく
)
と復活祭の卵を売ろうとしている。
ドナウ源流行
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
脚気は白米の中毒という説だから去年の夏は玄米と
麺麭
(
ぱん
)
ばかり食べていたら脚気が起らなかったよ。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
文六
麺麭
(
ぱん
)
屋でございます。大正十二年の震災前までは……。
遂に「知らん」文六(三場)
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
「あん
麺麭
(
ぱん
)
はいかゞです。」
或夜
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
麺麭
(
ぱん
)
に似たりと思ひけるかな
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
……余今試験の為め、即ち
麺麭
(
ぱん
)
の為めに、恨を呑み涙を呑んで此書を読む。
岑々
(
しんしん
)
たる
頭
(
かしら
)
を抑へて未来永劫に試験制度を呪咀する事を記憶せよ
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
翌る朝坊ちやんと三人で
麺麭
(
ぱん
)
と
山羊乳
(
ちゝ
)
とのテイブルに着いたとき、おくみは坊ちやんのためにバタのナイフを取りながら、急に容子が違つて来たやうに思ひながらかう言つた。
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
麺麭
(
ぱん
)
と
赤茄子
(
あかなす
)
のシチュー 秋付録 パン料理五十種の「第十九 パンと
赤茄子
(
あかなす
)
のシチュー」
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
「あん
麺麭
(
ぱん
)
はいかがです。」
或夜
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
堅
(
かた
)
き
麺麭
(
ぱん
)
かな
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
麺麭
(
ぱん
)
のカビネップデン 秋付録 パン料理五十種の「第四十二 パンのカビネットプデン」
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
「学校騒動の事ぢやないか」と代助は落付いた顔をして
麺麭
(
ぱん
)
を
食
(
く
)
つて居た。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
麺麭
(
ぱん
)
のシャントリー 秋付録 パン料理五十種の「第四十三 パンと
林檎
(
りんご
)
のシャントリー」
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
代助は矢つ張り
麺麭
(
ぱん
)
を
食
(
く
)
つてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
同
豆粉
(
まめこ
)
麺麭
(
ぱん
)
八・六〇 二七・二〇 四・四〇 五六・九〇 三・一〇 —
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
“麺麭(
パン
)”の解説
パン(麺麭、pt: pão)とは、典型的には小麦粉やライ麦粉といった穀物粉に水、酵母、塩などを加えて作った生地を発酵により膨張させた後、焼く事でできあがる膨化食品で、世界の広い地域で主食となっている。肉類や野菜類などを挟んだもの(サンドウィッチ)も盛んに食べられている。甘いおやつ用のパン(菓子パン)もある。
(出典:Wikipedia)
麺
常用漢字
中学
部首:⿆
16画
麭
漢検1級
部首:⿆
16画
“麺麭”で始まる語句
麺麭屋
麺麭屑
麺麭種
麺麭粉
麺麭菓子
麺麭殻
麺麭片
麺麭料理
麺麭殻型
麺麭稼ぎ