遂に「知らん」文六(三場)ついに「しらん」ぶんろく(さんば)
河津文六 妻おせい 倅廉太 娘おちか 梶本京作 お園 其他亡者、鬼など大勢 時——大正×××年一月三十二日 処——大都会の場末 舞台は麺麭屋の店に続いた茶の間であるが、正面は障子の心もちにて全体に白幕。——プロセニウムに近く、炬燵に向ひ合つ …