“彗星”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すいせい72.2%
ほうきぼし18.1%
はうきぼし8.3%
すゐせい1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
毎夜東の空に当って箒星ほうきぼしが見えた。たれがいい出したか知らないが、これを西郷星と呼んで、先頃のハレー彗星すいせいのような騒ぎであった。
思い出草 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その濁った音が彗星ほうきぼしの尾のようにほうと宗助の耳朶みみたぶにしばらく響いていた。次には二つ鳴った。はなはださみしい音であった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ベアトリーチェかく、またかの喜べる魂等は、動かざる軸のつらぬく球となりて、そのはげしく燃ゆることあたかも彗星はうきぼしに似たりき 一〇—一二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
官立寄宿学校のひとむねになつてゐる少年寮では、大勢の者が芝生の広い中庭に降りてあちこちにかたまつてゐた。当時評判だつたハレー彗星すゐせいがいよ/\現はれるのを観察しようと云ふのである。
朧夜 (新字旧仮名) / 犬養健(著)