“すいせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
彗星81.3%
水勢6.3%
水声3.1%
帚星1.6%
水性1.6%
水生1.6%
綏靖1.6%
翠声1.6%
衰勢1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最高の芸術、芸術たる名に恥ずかしからぬ唯一の芸術は、一時の法則を超越してるものである。それは無限界に投ぜられたる彗星すいせいである。
岩壁がんぺきの一たんに、ふとい鉄環てっかんが打ちこんであり、かんに一本の麻縄あさなわむすびつけてあった。で、そのなわはしをながめやると、大きな丸太筏まるたいかだが三そう、水勢すいせいにもてあそばれてうかんでいる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
不図耳に入るものがある。颯々さあさあ——颯々と云う音。はっとして余は耳を立てた。松風まつかぜか。いや、松風でない。峰の嵐でもない。水声すいせいである。余は耳を澄ました。何と云うさわやかな音か。此世の声で無い。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
空中にものすごい帚星すいせいがあらわれたが、母は深夜、私を庭につれだして、そのおそろしい大きな星を指さし、「あれが、西郷さいごうの怨霊だと、みんなは言っている。」
私の歩んだ道 (新字新仮名) / 蜷川新(著)
まるで竹童の手から狐火きつねびがふりだされるようだったが、いつもの頓智とんちず、蛾次郎がふところにある水性すいせいのふせぎ独楽ごまに気がつかず、ただ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水生すいせいや、旦那様にお辞儀をしなさい」
故郷 (新字新仮名) / 魯迅(著)
そこの卓子テーブルの一隅にはパラマント・オン・パレードで男前を見せたかのマツイ翠声すいせいがお可笑かしな顔をしてスープをすすっていた。そう云えばさっきフジに面した舗道に汚い小型自動車が棄ててあった。
職業婦人気質 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
その衰勢すいせいに及んではとても自家の地歩を維持するに足らず、廃滅はいめつの数すでにあきらかなりといえども、なお万一の僥倖ぎょうこうを期して屈することをさず
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)