“ほうきぼし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
彗星56.5%
箒星43.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから後、彗星ほうきぼしが空に出るのを見ると、土地の人達は、「ケメトスが飛んでる!」といつも言いました。
彗星の話 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
驚いて法師が、笠に手を掛け、振返ると、亀甲形きっこうがたに空をくぎった都会みやこを装う、よろいのごとき屋根を貫いて、檜物町の空に𤏋ぱっと立つ、偉大なる彗星ほうきぼしのごとき火の柱が上って、さかしまほとばしる。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのころ、毎夜戌亥いぬいの空に一つの箒星ほうきぼしが現われて、最初は長さ三、四尺で光りも弱いが、夜のふけるにつれて大きくなって行く。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
箒星ほうきぼしのお先走りでもうけたまわるつもりでいたし、一切の財産は軽少ながら、この真相の発表に対するお礼の印として、書類と一緒に一旦若林に預けて
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)