“箒星”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうきぼし83.3%
はうきぼし16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
毎夜東の空に当って箒星ほうきぼしが見えた。たれがいい出したか知らないが、これを西郷星と呼んで、先頃のハレー彗星すいせいのような騒ぎであった。
思い出草 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
箒星ほうきぼし一つ空にあらわれても、すぐそれを何かの前兆に結びつけるような村民を相手に、ただただ彼は心配をわかつのほかなかった。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
僕がまだ子供で彗星を見た時分には、田舎ゐなかの事でまだまだ開けなかつたものだから、村の人間がしきりと箒星はうきぼしは凶事のしるしだと云つて心配するのさ。
朧夜 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
烏賊釣舟のが、ちやうど電気玉をならべたやうにみえ、そして、茂作の屋根の上のあたりの空には、きれいな金色の尾をひいた箒星はうきぼしがひとつ、きらきらと光つてをりました。
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)