“箒川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ははきがわ25.0%
はうきがは25.0%
はうきがわ25.0%
ほうきがわ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そもそも塩原の地形たる、塩谷郡しほやごほりの南より群峰の間を分けて深く西北にり、綿々として箒川ははきがわの流にさかのぼ片岨かたそばの、四里にわかれ、十一里にわたりて、到る処巉巌ざんがんの水をはさまざる無きは
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
中でも、日光の山水を持つた大谷だいや川の谷と鹽原の勝を持つた箒川はうきがはの谷とが一番世に知られてゐる。しかし、この他に鬼怒川きぬがはの大きな溪谷のあることを忘れてはならない。
日光 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
箒川はうきがわの谷もかなりに上流まで行つた。大谷だいやの谷もあの深潭しんたんから華厳の瀑壺たきつぼまで行つた。吾妻川の谷にも深く入つて行つた。
水源を思ふ (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
蛇ヶ窪の非常汽笛、箒川ほうきがわの悲鳴などは、一座にまさしく聞いた人があって、そのひびきも口から伝わる。……按摩あんま白眼しろめ癩坊かったいの鼻、婆々ばばあ逆眉毛さかまつげ。気味の悪いのは、三本指、一本脚。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)