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『朧夜』
ふりがな文庫
『
朧夜
(
おぼろよ
)
』
春に近い夕方だ。官立寄宿学校のひと棟になつてゐる少年寮では、大勢の者が芝生の広い中庭に降りてあちこちに塊つてゐた。当時評判だつたハレー彗星がいよ/\現はれるのを観察しようと云ふのである。五十を越した篤学者で、強度の近眼鏡をかけた、痩せて半白 …
著者
犬養健
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「改造」1923(大正12)年4月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約34分(500文字/分)
朗読目安時間
約57分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
寂
(
ひつ
)
味
(
あぢわ
)
香
(
かを
)
煖炉
(
ファイアプレース
)
上手
(
うはて
)
生温
(
なまあたゝ
)
労
(
いたは
)
悠
(
ゆつ
)
空
(
あ
)
羞
(
はにか
)
萌
(
ふ
)
上手
(
じやうず
)
焦
(
あせ
)
癒
(
なほ
)
傍
(
はた
)
凝
(
じ
)
明瞭
(
めいれう
)
透
(
とほ
)
踵
(
かゝと
)
支
(
さゝ
)
撓
(
たゆ
)
抱
(
かゝ
)
懐
(
なつか
)
外
(
そ
)
応
(
ふさ
)
訊
(
たづ
)
彗星
(
すゐせい
)
覆
(
おほ
)
環
(
めぐ
)
交
(
か
)
首肯
(
うなづ
)
畏怖
(
ゐふ
)
気狂
(
きちがひ
)
稚
(
をさな
)
躊躇
(
ちうちよ
)
可愛
(
かはい
)
拘
(
かゝは
)
同胞
(
きやうだい
)
投
(
はふ
)
懸
(
かゝ
)
懶
(
だる
)
艶
(
なま
)
増
(
ふ
)
恐
(
こは
)
夙
(
と
)
茫
(
ぼ
)
話
(
ばなし
)
心遣
(
こゝろづか
)
寂
(
さ
)
微笑
(
ほゝゑ
)
寛
(
くつ
)
小
(
ち
)
庇
(
ひさし
)
燥
(
はしや
)
燈
(
あかり
)
甥
(
をひ
)
田舎
(
ゐなか
)
漆喰
(
しつくひ
)
眠
(
ね
)
法度
(
はつと
)
気忙
(
きぜは
)
眩暈
(
めまひ
)
此間
(
このあひだ
)
此処
(
こゝ
)
此
(
こ
)
止
(
よ
)
禁
(
と
)
梧桐
(
ごとう
)
稍々
(
やゝ
)
窺
(
うかゞ
)
明日
(
あした
)
昂奮
(
かうふん
)
箒星
(
はうきぼし
)
揶揄
(
からか
)
粟粒
(
あはつぶ
)
綻
(
ほころび
)
緊
(
しま
)
緒
(
いとぐち
)
手触
(
てざは
)
扉口
(
ドアぐち
)
恢復
(
くわいふく
)
怜悧
(
りこう
)
快濶
(
くわいくわつ
)
蒼
(
あを
)
儘
(
まゝ
)
信徳
(
のぶのり
)
鎮
(
しづ
)
只
(
たゞ
)
只事
(
たゞごと
)
噂
(
うはさ
)
崩
(
くづ
)
頬張
(
ほゝば
)
喋
(
しやべ
)
賑
(
にぎや
)
障子
(
しやうじ
)
可笑
(
をか
)
吃驚
(
びつくり
)
先刻
(
さつき
)
呼鈴
(
ベル
)
唯
(
たゞ
)