“快濶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいかつ75.0%
くわいくわつ20.0%
さばけ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時としては不謹慎となるまでに快濶かいかつだったが、その不謹慎のうちにも驚くべき巧妙さがあった。術数と真顔と仮面とに豊富だった。
『まあ、御敷下さい。』と丑松は快濶くわいくわつらしく、『どうも失礼しました。実は昨晩遅かつたものですから、寝過してしまひまして。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
彼程あれほど淡泊さつぱりとして、快濶さばけた気象の細君で有ながら、左様そんなことを気にるとは。まあ、あの夢といふ奴は児童こどもの世界のやうなもので、時と場所の差別も無く、実に途方も無いことを眼前めのまへに浮べて見せる。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)