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快濶
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くわいくわつ
ふりがな文庫
“
快濶
(
くわいくわつ
)” の例文
『まあ、御敷下さい。』と丑松は
快濶
(
くわいくわつ
)
らしく、『どうも失礼しました。実は昨晩遅かつたものですから、寝過して
了
(
しま
)
ひまして。』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
其身
(
そのみ
)
が世の
名利
(
みやうり
)
に
拘
(
かゝ
)
はらねばなり、
此日
(
このひ
)
見
(
み
)
るもの
皆
(
みな
)
嬉
(
うれ
)
しく、人の
為
(
す
)
る
業
(
わざ
)
を
有難
(
ありがた
)
く
思
(
おも
)
ひしは、朝の心の
快濶
(
くわいくわつ
)
なりしうつりか、
其
(
その
)
飛々
(
とび/\
)
の
独
(
ひとり
)
笑
(
ゑ
)
み
隅田
(
すみだ
)
の
春光
(
しゆんくわう
)
今日
(
けふ
)
新
(
あたら
)
し。
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
太つて
快濶
(
くわいくわつ
)
な法学士の野田副寮長と、穏和で口数の少ない——何となく病後らしい文学士の森島和作とは、お附合でやはり庭に降りて来て、小さい生徒達のなかに混つてゐた。
朧夜
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
婆さんは日本のオト大将と
島川
(
しまかは
)
少将とを一度
泊
(
と
)
めた事があると話したが「オト」は
奥
(
おく
)
の
間違
(
まちがひ
)
かも知れない。
此
(
この
)
婆さんは「
戦
(
そよ
)
ぐ麦」の中の「
小作女
(
こさくをんな
)
」と云ふ詩に歌はれた人
好
(
ずき
)
のする
快濶
(
くわいくわつ
)
な婆さんである。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
『いや、どうも遅なはりまして、失礼しました。』と金縁の眼鏡を掛けた議員が
快濶
(
くわいくわつ
)
な調子で言つた。『実は、高柳君も彼様いふやうな訳で、急に選挙の模様が変りましたものですから。』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
快
常用漢字
小5
部首:⼼
7画
濶
漢検1級
部首:⽔
17画
“快”で始まる語句
快
快楽
快活
快哉
快樂
快癒
快走艇
快川
快方
快諾