“快川”の読み方と例文
読み方割合
かいせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
快川かいせんは、伊那丸いなまるの落ちたのを見とどけてから、やおら、払子ほっすころもそでにいだきながら、恵林寺えりんじ楼門ろうもんへしずかにのぼっていった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「はッ」と弟子僧でしそうははだしでとびおりた。鎧櫃をとって泉水の水をふくませた。武士は、気がついて快川かいせんのすがたをあおぐと
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わけて快川かいせんは、こんな遠隔にありながら、去年、天正九年には、かしこくも、正親町天皇より大通智勝国師だいつうちしょうこくしの号をいただいて、特賜とくしの天恩に感泣していた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)