“快川和尚”の読み方と例文
読み方割合
かいせんおしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
快川和尚かいせんおしょうが、幼心おさなごころへうちこんでおいた教えの力が、そのとき、かれの胸に生々いきいきとよみがえった。にっこりと笑って、涙をふいた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
父の遺風をうけて、彼も快川和尚かいせんおしょうから、その禅義を授かっていたが、同じ師、同じ禅を学んでも、信玄のような禅をかし得なかった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それでも、伊那丸は悲しい顔はしなかった。幼少からうけた快川和尚かいせんおしょう訓育くんいくと、祖父信玄しんげんの血は、この少年のどこかに流れつたわっていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)