思い出草おもいでぐさ
一赤蜻蛉 私は麹町元園町一丁目に約三十年も住んでいる。その間に二、三度転宅したが、それは単に番地の変更に止まって、とにかくに元園町という土地を離れたことはない。このごろ秋晴の朝、巷に立って見渡すと、この町も昔とは随分変ったものである。懐旧の …
作品に特徴的な語句
でき 一所いっしよ しん まり 自然おのずから 強請せが とど とぼ 酒舗さかや ぜん 加之しかも やっこ 帽子シャッポ いだ こし 流丸ながれたま みん 相互たがい 蜻蛉とんぼう 蝙蝠かわほり げん 迂濶うっかり けん 露店よみせ 一人いちにん 万歳まんざい かみ にん 似寄により よっ 加之おまけ くる 商家しょうか すで 幾許いくら のち 悠暢のんびり 日和びより しば あした 根下ねもと 溝川みぞがわ すぐ 眼前めさき 秋晴しゅうせい 羽子はご 至難むずかし 花瓶はないけ 菖蒲しょうぶ 行灯あんどう よぎ 見透みすか へん すか つり 雪融ゆきど しきり ふう 一所いっしょ 七歳ななつ 万屋よろずや 万騎まんぎ のぼ 今日こんにち ほか 仮面めん 住居すまい 何処どこ 侍医じい おもかげ そば 八歳やっつ ところ なら 半鐘はんしょう 取毀とりこわ いな 周囲まわり うな 商人あきんど 多寡たか 夜半よなか 大供おおども 大家たいけ 大抵たいてい 大道だいどう 太皷たいこ ねえ 家並やなみ 寄席よせ むか 将棋しょうぎ
題名が同じ作品
思い出草 (新字新仮名)寺田寅彦 (著)