“雪融”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆきどけ50.0%
ゆきど50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるいは諸所に雪融ゆきどけの痕があって石がゴロゴロ転がって居るというような所も随分あったです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
雪融ゆきどけの道がはげしくぬかったりする時は、着物をらさなければならず、足袋たびの泥を乾かさなければならない面倒があるので、いかな小六も時によると、外出を見合せる事があった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
加之おまけみちが悪い。雪融ゆきどけの時などには、夜は迂濶うっかり歩けない位であった。しかし今日こんにちのように追剥おいはぎ出歯亀でばかめの噂などは甚だ稀であった。
思い出草 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
十勝岳とかちだけ近頃ちかごろまで死火山しかざんかんがへられてゐた火山かざんひとつであるが、大正十五年たいしようじゆうごねん突然とつぜん噴火ふんかをなし、雪融ゆきどけのため氾濫はんらんおこし、山麓さんろく村落そんらく生靈せいれい流亡りゆうばうせしめたことは
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)