雪融ゆきどけ)” の例文
あるいは諸所に雪融ゆきどけの痕があって石がゴロゴロ転がって居るというような所も随分あったです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
雪融ゆきどけの道がはげしくぬかったりする時は、着物をらさなければならず、足袋たびの泥を乾かさなければならない面倒があるので、いかな小六も時によると、外出を見合せる事があった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
次の雪融ゆきどけにも、大きな濁流が押しよせたが、彼の耕地は、被害から残された。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
誠にその水の清冽せいれつなることは透き通るばかり、雪融ゆきどけの水の集まった清浄な池といってよい。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
それでもつめたいあめよこつたり、雪融ゆきどけみちがはげしくぬかつたりするときは、着物きものらさなければならず、足袋たびどろかわかさなければならない面倒めんだうがあるので、如何いか小六ころくときによると
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)