“生靈”のいろいろな読み方と例文
新字:生霊
読み方割合
いきりやう40.0%
いきれう20.0%
いきすだま20.0%
せいれい20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「だつて、噛みつき相な文句でせう、持つて居るだけでも、生靈いきりやうに取憑かれるやうで氣味が惡いから、お蝶さんはろくに眼も通さずに、お勝手で燒いてゐました」
化物ばけもの分類ぶんるゐうちだい二の幽靈ゆうれいは、しゆとして人間にんげん靈魂れいこんであつてこれ生靈いきれう死靈しれうの二つにける。きながらたましひかたちあらはすのが生靈いきれうで、源氏物語げんじものがたりあをひまきの六でう御息所みやすみどころ生靈いきれうごときはすなはそれである。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
それは實に玄妙でもあり、又然樣さういふ道理も存在して居る。が、それは圈外の玄談である。世人の間にも、死したる人に幽靈があり、生きて居る人に生靈いきすだまがあると言はれて居る。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
十勝岳とかちだけ近頃ちかごろまで死火山しかざんかんがへられてゐた火山かざんひとつであるが、大正十五年たいしようじゆうごねん突然とつぜん噴火ふんかをなし、雪融ゆきどけのため氾濫はんらんおこし、山麓さんろく村落そんらく生靈せいれい流亡りゆうばうせしめたことは
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)