“せいれい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
精励29.4%
精霊14.7%
生霊14.7%
清麗8.8%
聖霊8.8%
凄冷5.9%
凄麗5.9%
政令2.9%
清霊2.9%
生靈2.9%
精靈2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
技の優劣ゆうれつはとにかくとして春琴の方がより天才肌てんさいはだであり佐助は刻苦精励せいれいする努力家であったことだけは間違いがあるまい。
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「確かあなたの御使いになる精霊せいれいは、ジンとかいう名前でしたね。するとこれから私が拝見する魔術と言うのも、そのジンの力を借りてなさるのですか。」
魔術 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
一年に三万人の生霊せいれいが、この便利な機械文明にわれてしまっている。日本に於ても浜尾子爵閣下はまおししゃくかっかが「自動車轢殺れきさつ取締とりしまりをもっと峻厳しゅんげんにせよ」
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その中で皇族の身をもって始終精神堅固に、仏教によって民心をなごめられた村雲尼公むらくもにこうは、玉を磨いたような貌容おかおであった。温和と、慈悲と、清麗せいれいとは、似るものもなく典雅玲瓏てんがれいろうとして見受けられた。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
(2)三位一体さんみいったいというのは、キリストきょうで、父であるてんかみと、子であるキリストと、聖霊せいれいの三つはもともと一体であるという教理きょうりです。
新婦は凄冷せいれいなる瞳を転じて、介添を顧みつ。
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さいさゞなみ鴛鴦おしどりうかべ、おきいはほ羽音はおととゝもにはなち、千じん断崖がけとばりは、藍瓶あゐがめふちまつて、くろ蠑螈ゐもりたけ大蛇おろちごときをしづめてくらい。数々かず/\深秘しんぴと、凄麗せいれいと、荘厳さうごんとをおもはれよ。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
洋人來航するに及んで、物議ぶつぎ紛々ふん/\、東攻西げきして、内訌ないこう嘗てをさまる時なく、終に外國の輕侮けいぶまねくに至る。此れ政令せいれいに出で、天下耳目のぞくする所を異にするが故なり。
野戦病院の寝台の上で蘇生をしたイワノウィッチは、激しい熱病から覚めた人間のように、清霊せいれいな、静かな心持を持っていた。
勲章を貰う話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
十勝岳とかちだけ近頃ちかごろまで死火山しかざんかんがへられてゐた火山かざんひとつであるが、大正十五年たいしようじゆうごねん突然とつぜん噴火ふんかをなし、雪融ゆきどけのため氾濫はんらんおこし、山麓さんろく村落そんらく生靈せいれい流亡りゆうばうせしめたことは
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
目に見えぬ精靈せいれいのあやしさに
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)