“氾濫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんらん96.0%
ハンラン2.0%
あふ1.0%
みなぎ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここでは太田川というその川が、おなつの故郷では荒井川といい、少し大雨が続くと氾濫はんらんして、田畑を埋め城下町まで浸してしまう。
契りきぬ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
氾濫ハンランさせましたから、或はそういう出版インフレ時代のホンヤク丈についてさえも玉と石とをふるいわけることも必要でしょう
海から吹抜けの風をいとってか、窪地でたちまち氾濫あふれるらしい水場のせいか、一条ひとすじやや広いあぜを隔てた、町の裏通りを——横に通った、正面と、撞木しゅもく打着ぶつかった真中まんなかに立っている。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この谷の突当ったところが海の口村で、野辺山が原はつい後に迫っているのです。海の口村は、もと河岸に在りましたのが、河水の氾濫みなぎりました為に、村民は高原のすそって移住したとのこと。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)