“根下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねさが57.1%
ねもと42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さまざまな玩具おもちゃを手にさげたその中には根下ねさがりの銀杏返いちょうがえしや印半纏しるしばんてんかしらなどもまじっていて、幾艘いくそう早舟はやぶねの音をそろえ、碇泊ていはくした荷舟にぶねの間をば声を掛け合い、しずかうしおに従って流れて行く。
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
根下ねさがりの丸髷に大きな珊瑚珠さんごじゅかんざしを挿し、鼈甲べっこうくしをさしていた、ことさらに私の眼についているのは、大きくとった前髪のあまりを、ふっさりきって二つにわけ、前額ひたいの方へさげている。
そこで、もし雷の神がその木に落ちて、それから地面に転がり落ちたら、木の根下ねもとに大きな穴があいて、そこに不思議な珠が落ちるだろう。
雷神の珠 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
すると大きな大きなけやきの樹の、すでに立枯れになっているのが、妖魔の王の突立つ如くに目に入った。その根下ねもとに、怪しい人影が一個認められた。
怪異暗闇祭 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)