“酒舗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅほ33.3%
バア16.7%
さかみせ16.7%
さかや16.7%
バー16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すこぶる真面目まじめな顔をしているが、早く当番を済まして、例の酒舗しゅほで一杯傾けて、一件いっけんにからかって遊びたいという人相である。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
蘇西スエズ河口かこうの上に建てられたこの市街は狭いながらも欧洲の入口だけ余程よほど東洋の諸港とちがつた感がした。どの酒舗バアにも茶店カフエエにも早天から客が詰め掛けて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
また酒舗さかみせもあって人を欺いて金を取るというような事も聞いて居りますから、なるべくならば自分の知って居る所に着きたい。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
有名なおてつ牡丹餅ぼたもちの店は、わたしの町内の角に存していたが、今は万屋よろずやという酒舗さかやになっている。
思い出草 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
市中に酒舗バーのいたって少なきは、豪州と異あるところなり。その原因は、労働者はみな土人およびインド人にして、彼らは別に飲食する所あるによる。
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)