“侍医”の読み方と例文
読み方割合
じい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
皇帝はすぐとね床をとびおきて、侍医じいをおめしになりました。でも、それがなんの役にたつでしょう。そこで時計屋とけいやをよびにやりました。
「僕は侍医じいの役目として」と、ルーシンは答えた。——「その女王をいさめますな。お客どころでない非常時に、舞踏会なんか催さないようにね。……」
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
勝豊の侍医じいは、船中に囲いをしつらえて薬を煮、湖をわたる寒風を気づかった。しかし勝豊は、毅然きぜんと坐して、つとめて、利家や五郎八などと談笑していた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)