“丸麺麭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
クリーチ50.0%
ゼンメル50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二度目に来た時、アレクサンドラ・ステパーノヴナは子供も二人づれで、父への土産にお茶うけの丸麺麭クリーチと新しい部屋着を持って来た。
プリューシキンは二人の孫を可愛がり、自分の右と左の膝に二人を乗せて、お馬ハイドウドウといってゆすぶってやった。丸麺麭クリーチと部屋着は有難く頂戴したが、娘には絶対になんにもやらなかった。
上さんは熟慮する暇もないほど速かに、毎日、丸麺麭ゼンメル三つの代価だけ支払つて呉れないかと云つた。いま時、小さい丸麺麭ゼンメル一つの価は一万五千麻克マルクである。私は大体からうと答へた。上さんいふ。
南京虫日記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)