“丸潰”の読み方と例文
読み方割合
まるつぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「土地の御用聞や町役人につかまつて、到頭半日丸潰まるつぶれ、——このまゝで歸つても恰好がつかねえから、一應親分の耳にも入れて」
銭形平次捕物控:167 毒酒 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
思ったよりも長篇なので、前後半日と中一日を丸潰まるつぶしにしてようやく業をえて考えて見ると、中々骨の折れた作物である。
かしらの二日は大粒の雨が、ちょうど夜店の出盛る頃に、ぱらぱら生暖なまあったかい風に吹きつけたために——その癖すぐに晴れたけれども——丸潰まるつぶれとなった。
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)