“丸薬”のいろいろな読み方と例文
旧字:丸藥
読み方割合
がんやく86.7%
ピル6.7%
おくすり6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おいおい、子供の欲しい御婦人なら鹿宝ろくほうがいいだろう……これは四川しせんから来たんで、鹿の胎子はらご丸薬がんやくにしたもので御座いますがね」
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)
眠そうな顔と声の台取締クルピエが、こうつぶやきながら片手で円盤を廻して同じ手で「丸薬ピル」をはじいた。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
……義兄にいさんがおこゝろづくしの丸薬おくすりですわね。……わたし最初さいしよ見舞みまひつたとき、ことづかつてまゐりました……あのくすりを、お婿むこさんのから、葡萄酒ぶだうしゆちひさな硝子盃コツプあがるんだつて、——えゝ、先刻さつき……
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)