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丸薬
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がんやく
ふりがな文庫
“
丸薬
(
がんやく
)” の例文
旧字:
丸藥
「おいおい、子供の欲しい御婦人なら
鹿宝
(
ろくほう
)
がいいだろう……これは
四川
(
しせん
)
から来たんで、鹿の
胎子
(
はらご
)
を
丸薬
(
がんやく
)
にしたもので御座いますがね」
雲南守備兵
(新字新仮名)
/
木村荘十
(著)
さっそく
家
(
うち
)
に
駆
(
か
)
けて
帰
(
かえ
)
って、いつか
薬売
(
くすりう
)
りからもらいました
丸薬
(
がんやく
)
を
持
(
も
)
ってきて、それを
死
(
し
)
にかかっているわしにのませてやりました。
薬売り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一寸
(
ちょっと
)
紙入
(
かみいれ
)
の中にもお
丸薬
(
がんやく
)
か
散薬
(
こぐすり
)
でも
這入
(
はい
)
っていますが、此の志丈の紙入の中には手品の種や
百眼
(
ひゃくまなこ
)
などが入れてある位なものでございます。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
われわれを健康に明朗に満ち足りてたもつ
丸薬
(
がんやく
)
は何であろうか? わたしの、あるいはあなたの
曾祖父
(
ひじい
)
さんのそれではなくて
森の生活――ウォールデン――:02 森の生活――ウォールデン――
(新字新仮名)
/
ヘンリー・デイビッド・ソロー
(著)
やがて、主人は手文庫の中から、
畳紙
(
たとう
)
に包んだ錦の袋を出し、その中を探って、薄黒い梅干ほどの
丸薬
(
がんやく
)
を取出しました。
銭形平次捕物控:025 兵糧丸秘聞
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
接伴
(
せっぱん
)
委員長のカーボン
卿
(
きょう
)
は、金博士が、あまりにも
空爆下
(
くうばくか
)
に無神経でありすぎるのに
愕
(
おどろ
)
き、
周章
(
あわ
)
てて
持薬
(
じやく
)
のジキタリスの
丸薬
(
がんやく
)
をおのが
口中
(
こうちゅう
)
に放りこむと
独本土上陸作戦:――金博士シリーズ・3――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
苦痛
(
くつう
)
を
薄
(
うす
)
らげるのは
何
(
なん
)
の
為
(
ため
)
か?
苦痛
(
くつう
)
は
人
(
ひと
)
を
完全
(
かんぜん
)
に
向
(
むか
)
わしむるものと
云
(
い
)
うでは
無
(
な
)
いか、また
人類
(
じんるい
)
が
果
(
はた
)
して
丸薬
(
がんやく
)
や、
水薬
(
すいやく
)
で、その
苦痛
(
くつう
)
が
薄
(
うす
)
らぐものなら、
宗教
(
しゅうきょう
)
や
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
一番
無雑作
(
むぞうさ
)
でかつおかしいと思ったのは、何ぞと云うと、手の
垢
(
あか
)
や
鼻糞
(
はなくそ
)
を丸めて
丸薬
(
がんやく
)
を作って、それを人にやる道楽のある仙人であったが、今ではその名を忘れてしまった。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
僕は医者でないが
丸薬
(
がんやく
)
を丸める
位
(
ぐらい
)
の事は
屹
(
きっ
)
と出来るから、
何卒
(
どうか
)
世話をして
貰
(
もら
)
いたいと云うと、岡部も私の身の有様を気の毒に思うたか、私と一緒になって腹を立てゝ
容易
(
たやす
)
く私の云う事を
請合
(
うけあ
)
い
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「そのとおり。おめえだって、
丸薬
(
がんやく
)
を飲まされるだろう」
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
と、
薬売
(
くすりう
)
りはいって、
黄色
(
きいろ
)
な
袋
(
ふくろ
)
の
中
(
なか
)
から、
小
(
ちい
)
さな
紙包
(
かみづつ
)
みになった
丸薬
(
がんやく
)
を
出
(
だ
)
して、
太郎
(
たろう
)
に
与
(
あた
)
えたのであります。
薬売り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かの雷洋丸が爆沈したのも、実をいえば、わずか
丸薬
(
がんやく
)
ほどの大きさのBB火薬が、第一船艙のある貨物の中に仕かけられていて、それが爆破したためであった。
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
で、ハバトフは
訪問
(
ほうもん
)
をする
度
(
たび
)
に、きっとブローミウム
加里
(
カリ
)
の
入
(
はい
)
った
壜
(
びん
)
と、
大黄
(
だいおう
)
の
丸薬
(
がんやく
)
とを
持
(
も
)
って
来
(
く
)
る。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
オルガ姫は、私の前にいたが、鞄の中から、
丸薬
(
がんやく
)
入りの缶を出して、私の
掌
(
てのひら
)
に、三つの黒い丸薬をのせた。
地球要塞
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
太郎
(
たろう
)
は、
薬売
(
くすりう
)
りのくれた
丸薬
(
がんやく
)
を、
大事
(
だいじ
)
にしてしまっておきました。
薬売り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「いやあれは
鳥渡
(
ちょっと
)
……僕の
持薬
(
じやく
)
である
丸薬
(
がんやく
)
を落したから、拾い集めて居ただけなんです」と答えたが、その答えぶりから言ってそれは明らかに
偽
(
いつわ
)
りであることが判った。
階段
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“丸薬”の意味
《名詞》
薬剤を練り合わせ、丸く球状にしたもの。
(出典:Wiktionary)
丸
常用漢字
小2
部首:⼂
3画
薬
常用漢字
小3
部首:⾋
16画
“丸”で始まる語句
丸
丸髷
丸太
丸善
丸裸体
丸行燈
丸木橋
丸潰
丸山
丸切