“曾祖父”のいろいろな読み方と例文
新字:曽祖父
読み方割合
そうそふ68.4%
ひいおぢい5.3%
ひいおゝじ5.3%
ひいじい5.3%
ひいじいさん5.3%
ひじい5.3%
ヒヂヾ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手古奈の母方の曾祖父そうそふ物部於由もののべのおゆといふ人は葛飾に名のかむばしき大丈夫にて、一とせ館の騎射に召され、拔群の譽れを立てた、恩賞には
古代之少女 (旧字旧仮名) / 伊藤左千夫(著)
「はあ、お年寄としよりのリヴァズさまが此處に住んでゐらつしやいました。それから祖父おぢいさまも曾祖父ひいおぢいさまもその前にね。」
世に珍しい美女にお生れになりながら、りに選って祖父おゝじ曾祖父ひいおゝじのような夫をお持ちなされたのでは、さぞ御不満なことがおありであろう。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
殊に老人のある家では写本しゃほんが隠居仕事の一つであったので、今はモウ大抵つぶされてしまったろうが私の青年時代には少しふるい家には大抵お祖父じいさんか曾祖父ひいじいさんとかの写本があった。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
わたしはそう思うの。曾祖父ひいじいさん祖父おじいさんはきっと十四両秤をつかったんですよ。普通の秤に掛ければ、せいぜい九斤か八斤くらいのものです
風波 (新字新仮名) / 魯迅(著)
われわれを健康に明朗に満ち足りてたもつ丸薬がんやくは何であろうか? わたしの、あるいはあなたの曾祖父ひじいさんのそれではなくて
しかも、とんぼう髷を頂に据ゑた祖父ヂヾ曾祖父ヒヂヾの代まで、萌えては朽ち、絶えてはひこばえして、思へば、長い年月を、民族の心の波のウネりに連れて、起伏して来た感情ではある。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)