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曾祖父
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そうそふ
ふりがな文庫
“
曾祖父
(
そうそふ
)” の例文
新字:
曽祖父
手古奈の母方の
曾祖父
(
そうそふ
)
物部於由
(
もののべのおゆ
)
といふ人は葛飾に名のかむばしき大丈夫にて、一とせ館の騎射に召され、拔群の譽れを立てた、恩賞には
古代之少女
(旧字旧仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
露柴は
生
(
き
)
っ
粋
(
すい
)
の
江戸
(
えど
)
っ
児
(
こ
)
だった。
曾祖父
(
そうそふ
)
は
蜀山
(
しょくさん
)
や
文晁
(
ぶんちょう
)
と交遊の厚かった人である。家も
河岸
(
かし
)
の
丸清
(
まるせい
)
と云えば、あの
界隈
(
かいわい
)
では知らぬものはない。
魚河岸
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
簑田は
曾祖父
(
そうそふ
)
和泉
(
いずみ
)
と申す者
相良遠江守
(
さがらとおとうみのかみ
)
殿の家老にて、主とともに陣亡し、祖父
若狭
(
わかさ
)
、父牛之助
流浪
(
るろう
)
せしに、平七は三斎公に五百石にて召し
出
(
いだ
)
されしものに候。
興津弥五右衛門の遺書
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
その男の
曾祖父
(
そうそふ
)
が流罪になったのだそうで、夫婦ともこの村の生れであり、こごさはその一人娘だったのです
ちくしょう谷
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
それは僕の
曾祖父
(
そうそふ
)
に当る人が富本の名人であったが、何か悪い人の為に毒薬を飲まされ、全身がふらふらになり、祖父はそのために
酷
(
ひど
)
い苦しみをしたのである。
美術学校時代
(新字新仮名)
/
高村光太郎
(著)
▼ もっと見る
「もしもし、ルゲイエさん!」と、そのとき、ヤルマールの
寝
(
ね
)
ている、上のかべにかかっている、古い
肖像画
(
しょうぞうが
)
が言いました。「わしはヤルマールの
曾祖父
(
そうそふ
)
です。 ...
眠りの精
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
我には子汝には
曾祖父
(
そうそふ
)
なりき、汝
須
(
すべか
)
らく彼の爲にその長き勞苦をば汝の
業
(
わざ
)
によりて短うすべし 九四—九六
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
此の間から休養をとる意味で、
曾祖父
(
そうそふ
)
の頃からのスティヴンスン家の歴史を書始めた。大変楽しい。
光と風と夢
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
曾祖父
(
そうそふ
)
の代からずっと医学者がつづいており、曾祖父の針目
逸斎
(
いっさい
)
、祖父の針目
寛斎
(
かんさい
)
、父の針目
豹馬
(
ひょうま
)
と、みんな医学者であり、そして邸内に、古めかしい
煉瓦建
(
れんがだて
)
ではあるが
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
クリストフはこの書物をあまり読んだことがなかった。しかしただいまそれを見出して、なんとも言えない
嬉
(
うれ
)
しさを感じた。この聖書は祖父のものであり、また
曾祖父
(
そうそふ
)
のものでもあった。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
亮の家の祖先は
徳川
(
とくがわ
)
以前に
長曾我部
(
ちょうそかべ
)
氏の臣であって、のち
山内
(
やまのうち
)
氏に仕えた、いわゆる郷士であった。
曾祖父
(
そうそふ
)
は剣道の師範のような事をやっていて、そのころはかなり家運が隆盛であったらしい。
亮の追憶
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
曾祖父
(
そうそふ
)
の宮、祖父の太政大臣、父宮などの遺産の分配されたのが多くて、夫人は、高級の貴女の生活の様式をくずさず愛女をかしずくことができて、奥ゆかしい佳人の存在と人から認められていた。
源氏物語:45 紅梅
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
その父親、つまり私の
曾祖父
(
そうそふ
)
にあたる人は、嘉永にはならぬ位の徳川末期の時分で、丁度その当時流行した富本節が非常に巧く、美声で評判になったものらしい。
回想録
(新字新仮名)
/
高村光太郎
(著)
“曾祖父”の意味
《名詞》
曾祖父(そうそふ)
祖父・祖母の父。親の祖父。自分から見て、親の親の親のうち、男性である人物。
(出典:Wiktionary)
曾
部首:⽈
12画
祖
常用漢字
小5
部首:⽰
9画
父
常用漢字
小2
部首:⽗
4画
“曾祖父”で始まる語句
曾祖父母
曾祖父様