魚河岸うおがし
去年の春の夜、——と云ってもまだ風の寒い、月の冴えた夜の九時ごろ、保吉は三人の友だちと、魚河岸の往来を歩いていた。三人の友だちとは、俳人の露柴、洋画家の風中、蒔画師の如丹、——三人とも本名は明さないが、その道では知られた腕っ扱きである。殊に …
作品に特徴的な語句
こう かかわ みと いまだ とっ 片側かたかわ から 寸法すんぽう 最中さいちゅう はま よる 食物くいもの 一言いちごん そと すい 伝法でんぼう たく あか のち 側目はため うで そむ あぶら 目深まぶか さかな ふと びん 篆刻てんこく うかが にら 相槌あいづち 檀那だんな 鏡花きょうか まぐろ すし 風中ふうちゅう ほお 露路ろじ 露柴ろさい 難有ありがた 陽気ようき なまぐさ 酒豪しゅごう 邪魔じゃま 退治たいじ あか もら あつら えり 蜀山しょくさん 葭簀よしず 如丹じょたん 大島おおしま つと 外套がいとう うず 名代なだい 可笑おか 山谷さんや 健啖けんたん 保吉やすきち 任侠にんきょう ぬし 丸清まるせい 中々なかなか 下戸げこ 本名ほんみょう 界隈かいわい 献酬けんしゅう 猪口ちょく 河岸かし 江戸えど 正宗まさむね よろこ 機嫌きげん 横柄おうへい 白木しらき 暖簾のれん 文晁ぶんちょう 敵役かたきやく すく 挨拶あいさつ 指環ゆびわ 当惑とうわく 平貝たいらがい