“敵役”の読み方と例文
読み方割合
かたきやく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしか敵役かたきやくでも出ようものなら熱誠をめた怒罵どばの声が場内に充満いっぱいになる不秩序なにぎやかさが心もおどるように思わせたのに違いない。
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
「おや、おまへ、まだ、あすこの店へお茶を買ひに行くの」と私はいてみた。「あすこの店はおまへの敵役かたきやくの子供がゐる家ぢやない」
蔦の門 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
主役をつとめるノバリーク兄弟とその敵役かたきやくショーンブルクの相貌そうぼうもこの一種特別な感じを強めるもののように思われた。
映画雑感(Ⅳ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)