“敵同士”の読み方と例文
読み方割合
かたきどうし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殺しに行く……全く別な目的の二人が、今まで連れ合って歩いていたのです。つまり、あなたとわたくしとは、敵同士かたきどうしの間でありました
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
かめ「それじゃア敵同士かたきどうしの此の丹治の子をお前は得心の上で目を掛けて育てゝおくんなさるか、誠に有難う存じます、どうぞ助けておくんなさい」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
おさよはとうから見ぬいていたから、いよいよ左膳と栄三郎は敵同士かたきどうし、たがいに一対の片割れを帯して、その二刀をわが手に一つにしたいと求めあっているに相違ない……これだけのことが
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)