“同士”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どうし88.9%
どし11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
為義ためよしはもう七十の上を出た年寄としよりのことでもあり、天子てんしさま同士どうしのおあらそいでは、どちらのお身方みかたをしてもぐあいがわるいとおもって
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
つまり従妹いとこ同士どうしで、どっちも容貌きりょうは良くも無し、悪くも無し、まあ十人並というところでしょうが、お由の方が年上だけにませていて、男好きのする風でした
半七捕物帳:55 かむろ蛇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「粋とはれて浮いた同士どし」が「つひ岡惚おかぼれの浮気から」いつしか恬淡洒脱てんたんしゃだつの心を失って行った場合には「またいとしさが弥増いやまして、深く鳴子の野暮らしい」ことをかこたねばならない。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
その夫と蹈舞することを許さないというのはなぜだろう。千代ちよをちぎって一身も同じとまでいう夫婦だから。夫婦同士どしだきついておどってこそ。面白くも楽しくもありそうなものなのに。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)