同士どし)” の例文
「粋とはれて浮いた同士どし」が「つひ岡惚おかぼれの浮気から」いつしか恬淡洒脱てんたんしゃだつの心を失って行った場合には「またいとしさが弥増いやまして、深く鳴子の野暮らしい」ことをかこたねばならない。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
その夫と蹈舞することを許さないというのはなぜだろう。千代ちよをちぎって一身も同じとまでいう夫婦だから。夫婦同士どしだきついておどってこそ。面白くも楽しくもありそうなものなのに。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)