“身方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みかた91.7%
みがた8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恋愛は現在のみならずして、一分は希望に属する者なり、即ち身方みかたとなり、慰労者となり、半身となるの希望を生ぜしむる者なり。
厭世詩家と女性 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
為義ためよしはもう七十の上を出た年寄としよりのことでもあり、天子てんしさま同士どうしのおあらそいでは、どちらのお身方みかたをしてもぐあいがわるいとおもって
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
光圀も漢学をまなび、お身方みがたもいわゆる儒者だが、こういう心酔学徒の手になされた国史などは、国史というも当らない。むしろ国をあやま観方みかたをして、得々たるふうさえある。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(いや、わしは学者でも史家でもないから、自身で筆を執ろうなどとは考えておらぬ。わしは、お身方みがたのような、博学多識をあつめて、この大業に、扶翼ふよく協力させる親柱おやばしらとなるだけのものだ)
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)